コルツ@ジャガーズ


<前半>

コルツのビッグリターンで試合開始。リターナーが一瞬ジャッグルしたりすると逆にタイミングがずれて、ラッシュチームがばらばらになっちゃうっていう、ときどき見るタイプのやつ。
そしてコルツのオフェンスは、いつもどおりじっくりと時間を使った、プレーのバラエティーに富んだドライブ。やっぱり完成度は一番なのかなあ。
一度はジャガーズに逆転されるものの、あわてることなく綺麗なドライブを続けてすぐに同点に追いついた。前半の間は同点で十分、とでも言いたそうな雰囲気。

ジャガーズの攻撃も、ジャガーズらしさの出ている内容。崖っぷちギャラードさんも調子良かった。
ジョーンズ=ドリューがごりごりと進む。かと思ったら個人技でタックルかわしまくってロングゲインにする。レシーバーのリバースからのロングゲインもあったし、ヒッチパスからもずいぶん走れていた。ギャラードのQBドローも上手く効いていた。でもこれってコルツのセカンダリーがタックルできなさすぎるだけなのかなあ。

前半2ミニッツ、同点の場面でジャガーズの攻撃になったが、とくに2ミニッツ・オフェンスらしいことはせずにそのまま終了。でも少なくともコルツにボールを渡さずに前半を終わらせたんだから、狙い通りだったのかもしれない。


<後半>

後半は不安定な動きの試合になった。
コルツはいつもどおり淡々と時間を使いながらドライブをしていたけれど、たまーにジャガーズのディフェンスがすごく良いプレーをすることがあって、コルツにとってはついてない感じのターンオーバーが複数。
良いパス・カバーと良いタックルが重なってしかもそれで浮いたボールがディフェンスの選手のところに飛んでっちゃってインターセプトとか、ゴール前でごちゃごちゃ人が重なったところに良いタックルが入ってファンブルとか。

ジャガーズのオフェンスはちゃんとドライブできたときはタッチダウンまで持っていけたけれど、出ないときは全くだめという感じ。ターンオーバー取って敵陣からの攻撃だったときも得点できなかった。

そして残り2分2秒、自陣35ヤードからコルツの攻撃。ジャガーズ7点リード。
ここでも焦っていないコルツが憎らしいくらいだが、マニングが珍しくパスミスらしきものをして、インターセプトかと思ったらディフェンスが捕れなかったというプレーが。
ここで焦ってもらえればいいんだが、それでも焦らないコルツはやっぱり憎い。
一度は自陣での4th&10までいったが、そのギャンブルを成功させて、ロングパスも通して、ここでもきちんとタッチダウン。同点。

でもまだ42秒残っていた。ジャガーズタイムアウトは1つ。
しかし、いきなり普通のブラスト。なぜだ。
でも次のプレーでミドルのゾーンのパスカバーがあいていて、っていうかコルツのディフェンスが普通に2ディープしてたみたいで、それもよく分からないんだけど、ちょっと長いパスが通って敵陣42ヤードまで進む。
ここで完全にプレッシャーがかかったパスプレーで、無理にインバウンズにインターセプトされても仕方ないパスを投げてしまったギャラードは、やっぱり崖っぷちのまま。ディフェンスが落としてくれたから良かったものの。

そのまま59ヤードのFGトライ。時間ももうないし、ダメ元で蹴ってみようじゃないかってことだったんだろうけど。
そのキックがどまんなか。
ジャガーズさよなら勝ち。


どうもコルツは自分たちのオフェンスが活かせていないのではないかと。いつでも点が取れるという自信は概ね正しいんだけど、そのせいであまりにボールコントロールを気にしすぎて、一本差で負けてるくらいなら勝ってるも同じ、という感覚のプレー選択を続けすぎている気がする。そのため不運なターンオーバーがあって、そこから点を取られてしまうと負けに直結するという展開が増えているような気がする。
つまり、過信と、策に溺れる、というやつではないかと。今のディフェンスの状態だったら、昔のハイパーなオフェンスに戻したほうが良いんじゃないかなあって思うんだけど。


⇒SCORE