ドルフィンズ@ベンガルズ


<1Q>

 ベンガルズのオフェンスがとても良い滑り出し。OLが完全にドルフィンズのディフェンス・フロントを圧倒していた。ランもコンスタントにゲインしていたし、ブリッツを複数入れてもパスプロが完璧。さらにノーハドル・オフェンスなんてもんまで絡めてきて、ドルフィンズ・ディフェンスはバタバタしっぱなし。
 一度はオーウェンスのドロップに救われたかとも思ったものの、ドルフィンズのディフェンスもどこかつめがあまい感じがしてズルズルと。ベンガルズ最初のシリーズで7分半使ってタッチダウン

 ドルフィンズ・オフェンスは、ランはそれなりに出ているもののラン中心でドライブできるほどではなく、パスも普段より少し長めのものも投げているが安定しているわけではない。つまりいつもどおり。FGどまり。

 MIA 3-7 CIN


<2Q>

 どうにもベンガルズのランが止められないドルフィンズ・ディフェンス。そのためにLBがフロントに上がり気味になっているか、ランプレーのタックル時も、パスカバー時もLBの存在感がない。
 でもやっと、このあたりからパーマーがいつもの自分を取り戻しだしてくれてきた。パスミスが増えてきて、ベンガルズは連続でパント。

 しかし歴戦の僅差ゲームメーカーであるドルフィンズは、相手のオフェンスが調子悪くなったくらいで一方的に勝つようなことはしない。オフェンスはいつもどおり短いプレーでじわじわと進み、相手のゴールが近くなったら手加減してあげるという粋な計らい。レッド・ゾーンまで攻め込んだ3回すべてのドライブをFGにしておく腹八分目オフェンス。
 さらに、このままでは自分がタッチダウンをとらずとも逆転してしまうと危惧したドルフィンズは、ディフェンスでも積極的に僅差を保とうとする。まず自陣10ヤードからのオフェンスで、ヘニーが苦し紛れのパスを投げてインターセプトを与える。ここまではいつもどおりだったが、さらにベンガルズが良いフィールド・ポジションからオフェンスを開始すると、パーマーが投げた無茶なロングパスをセーフティー#30がインターセプトせずに相手レシーバーにトス。タッチダウンをプレゼントした。
 まったくなにをやってるんだか。

 MIA 12-14 CIN


<3Q>

 後半に入ってからもドルフィンズは相手への配慮を忘れなかった。オフェンスがだんだんと良いリズムでゲインしだしてしまうと、レシーバー#80がきちんとキャッチミスしたり、フリーフリッカーをやっていつでもロングパス通せるんだぞというところを見せ付けながら、それでも短いパスを投げたうえにインコンプリートにしてみたり。さらには相手のパントに触ってからリカバーさせてあげるというサービスつき。もう先週のチャージャーズの面白プレー連発への対抗心がメラメラと燃えているのが伝わってくる。
 ほんとになにやってるんだか。

 それでもベンガルズ・オフェンスは失速の度合いを強め、まったくドライブできないようになっていく。レシーバーもなかなかあかないし、なによりプレッシャーがかかりそうになると、それだけでパーマーが焦っているような気配があった。じっくりボールを持って待つってことができないのかな。度胸がないのかな、と思ってしまう。スクランブルも微妙だし。

 しかたないから逆転しとくけど、とりあえずまたFGに抑えておくからね、ってな感じでドルフィンズが3点だけとって、あとは両チームどたばた何もできないオフェンスだった。

 MIA 15-14 CIN


<4Q>

 ドルフィンズは自陣4ヤードからの攻撃を、あんまり点取りたくないんだけどなーって感じでラン中心に進めるものの、ベンガルズ・ディフェンスのフロントがばらばらになっていってしまって、単純なプレーまでゲインできるようになってしまった。
 どうする、僅差ゲームを守れるのか、と心配になったが、ドルフィンズもさすがにあきらめたのかここで素直にタッチダウンを取った。
いや、本当にあきらめたのは審判かもしれない。ドルフィンズが再び寸止めで終わらせようとしていたのを無理にタッチダウン判定して試合を終わらせたのかもしれない。先週はドルフィンズが2点差で勝つつもりでいたのを審判が判定ミスして1点差負けにしてしまったし。審判もちょっとしたミスで試合結果がひっくりかえってしまう僅差ゲームは怖いんだ、早く大勢を決しておきたかったんだろう。
 MIA 22-14 CIN

 ドルフィンズのディフェンスもここにきてLBがきちんと働き始め、QBにプレッシャーもかけられるようになったし、パスカバーも問題なし、ランも止められるようになった。
なんかパーマーは、なつかしのオドネル@PITを思い出させる雰囲気で、こんなに小物だったっけって印象。
 それでもまた8点差で、最後はどうにかFG圏内までドライブしてきた。TDで2ポイント成功なら同点だし、まだまだ僅差ゲーム。でも結局ディフェンスにパスしてインターセプトされて。
ドルフィンズは、残り2:43、自陣25からだったが、この時点ですでにベンガルズタイムアウトが残っておらず、ニーダウンで終了。


⇒SCORE