パッカーズ@ジェッツ


<前半>

 とにかくとんでもないディフェンス合戦。両チームともオフェンスにほとんどいいところがない。ランは全くでないわけではないが、コンスタントにゲインできるところまではいけず。パスはごく早いタイミングの短いパスなら通せないこともないという程度で、10ヤード以上ではほぼカバーが完璧じゃないかと思えるプレーがほとんど。さらにオフェンスが少しでも凝ったプレーをすると途端にロスする確率が上がっていた。それもドローやスクリーン程度の、まあどちらかというと凝ってるよね、っていうレベルのプレーでも。


特にジェッツのほうにそれが顕著だった。先に動いたのはジェッツ。両チームあわせて5つパントが続いた次のシリーズ、やはりパントに追い込まれたが、フェイクからパンターが走った。しかし失敗。惜しかったけど。
サイドチェンジになり、GB、敵陣36ヤードからの攻撃。チャンス。そこでジェッツのセカンダリーにカバーミスらしきものがあって、一気にゴール前まで。でもゴール前での3プレーすべてすばらしいパスカバーでシャットアウト。FGどまり。とはいえこの3点が大きかった。
 そのまま前半はジェッツ・オフェンスにいいところなく、グリーンとトムリンソン2人同時にフィールドに入れてみたらQBサックとか、ワイルドキャットやってみたらファンブルとか。インターセプトまでされてしまって、それはGBが45ヤードFGを失敗して救われたものの、そのまま終了。
 GB 3-0 NYJ


<後半>

 やっぱり両チームともオフェンスがつづかない。早いタイミングのパスとパワーランは多少でるんだから、それを続けていってみればいいのにと思うが、どうしてもミドルのパスを狙ってしまってレシーバーがあかずに失敗というパターンが多かった。ちょっとだけパスがずれてるとも、レシーバーのドロップだとも思える惜しいプレーが多かったんだけど。


 ジェッツもやっと少し長いパスが通ってFG圏内に進んだものの、なんと38ヤードFG失敗。
 さらに次のシリーズ、またパッカーズのパスカバーにちょっとしたミスがあったようで大きめのゲイン。しかしそのシリーズもインターセプトで終了。実際のところこのインターセプトは怪しかったんだけど、ジェッツはもうチャレンジ2回やっちゃってたので、ここではできなかった。


 とはいえ、ずっと3点差ではあったもののリードしていたし、結果には結びついていないものの惜しいと思えるプレーもパッカーズの方が多かった気がするからか、全体的にパッカーズが押しているような印象ではあった。
 なんというか、パッカーズの方が早めに今日の試合のディフェンス合戦っぷりに覚悟を決めて、シンプルなプレーに徹していたような感じ。我慢強かったというか。両チームとも集中を切らさなかったのはすごいんだけれど、ジェッツのほうが少しだけ焦っていて、凝ったプレーをやりたがったり長めのパスにこだわったりしていた印象。そしてそれが上手くいかなかった。


 こりゃすげえと思ったのは、4Q残り4:12、自陣35ヤードからのパッカーズの攻撃。もう一本FGを入れて6点差になっていたとはいえ、1タッチダウンで逆転の点差であるにもかかわらず、ここで無理せずにランを3回。結果は3&アウトだったものの、このドライブの目的はジェッツのタイムアウトを全部使い切らせることだけだったんだよ、とばかりにHCが動じていなかった。
 このシリーズ後パッカーズはパント。ジェッツに自陣23ヤードからとはいえ、まだ3:50あるところで攻撃がまわってきた。タイムアウトはもうなくなっていたけれど、短いパスをつなげていっては無理という時間でもない。しかしここでもなんとなく焦りが感じられて長めのパス。これが最後まで通らずサイドチェンジ。パッカーズが少しだけ進んで3本目のFGを入れて、試合が決まった。
 GB 9-0 NYJ


⇒SCORE