ドルフィンズ@レイブンズ


<前半>

 レイブンズのオフェンスはシンプルなプレーのみ効果的だった。時間のかかる長いパスはレシーバーがなかなかあかなかったり、フラッコのパスが少しずれたりであまり通りそうな雰囲気がなかった。ただ、アンダーニースのパス、スクリーン、ヒッチとかセーフティー・バルブへのパスとか、そういうのが通った後で、少しでもディフェンスとボール・キャリアに距離があると、なかなかタックスされずゲインすることが多かった。
 つまり、ドルフィンズのディフェンスにとってはタックスミスって言われても仕方ないプレーが多かったということでもある。とくにブリッツいれずにみんなで下がったプレーでそれが顕著だったような。
 それでもゴール前ではドルフィンズ・ディフェンスは強さを見せて、というかレイブンズが手詰まりになっただけなのかな、オフェンスの反則やサックが増えてTDが取れない。レイブンズはインターセプトしてゴール前すぐからの攻撃で、ゲインできないどころか15ヤードも下がっちゃってFGまで外しちゃったり。


 せっかくレイブンズのオフェンスが波に乗り切れずにいるのに、しっかり自分たちも低調でありつづけるドルフィンズ・オフェンスは健在。最初のシリーズこそ中のランが非常に良く出てタッチダウンを取ったものの、レイブンズのLBやDBが中に詰めてくるようになったらランもいまいちでなくなり、さらには投げる前からレシーバーの前にDBが完全にでているところにフック・パス決行とかって特攻隊ばりの無茶をしでかしてインターセプトされるとか、いつもどおりすぎるクオリティで泣けた。
 最初のシリーズの次にまともにドライブできたのは最後のシリーズだった。珍しくまともな2ミニッツ・オフェンスだったけど、ゴール前ではパスが全然合わなくなるいつものパターンでFGどまり。
 それでもここまではインターセプトから点を取られなかった分、いい勝負になっていた。

 MIA 10-13 BAL


<後半>

 ドルフィンズのディフェンスはセカンダリーが下がりすぎて、浅いところでバックにパスが通ると、詰めきれずにタックルできずゲインされてしまうってのが続いていた。後半もそれが続くかと思いきや、フルブリッツを入れてきた。
 そしたらその裏ががらあきでロングパスが通るという裏目で涙目な展開。あっさりタッチダウンとられる。そしてその後も、また裏を取られるのが怖いのか、元の下がりすぎ状態に戻ってしまって、なかなか止められない。リバースまでゲインされちゃったり、レシーバーが内側からリリースしてオープンになるとか、結局せめられてるとこは変わってないんだけど、ずっと対応できない。


 しかしレイブンズのオフェンスも調子に乗り切れているわけではなくて、後半もタッチダウンは一本だけ。パントフェイクを成功させたのにFG失敗するとか。突き放しきれない。


 が、その間に追いつくようなドルフィンズ・オフェンスではない。後半に入ってからは絶不調。QBのリズムが悪いせいもあるんだろうけど、集中が切れてきたようでレシーバーが落球しまくり。最後はそれをエド・リードに拾われてインターセプトされて終了。

 MIA 10-26 BAL

⇒SCORE