ジェッツ@ペイトリオッツ


<前半>

 ペイトリオッツは最初のプレーこそノーバックで、今日もいつものアンダーニースパス祭りなのだなと思わせたものの、2プレー目から突然の連続ラン・プレー。しかもガードがプルしてのオフタックルのパワー・ランとか、なんか最近のペイトリオッツのイメージにないプレー主体。ジェッツ・ディフェンスも驚いたのか押し込まれる。が、ゴール前に行ってからパス主体に戻ってしまって、連続して失敗してFGどまり。なんかジェッツにとっては命拾いって印象だった。


 対するジェッツのオフェンスはショットガン三昧。こちらも相手の予想を外す、ちゃんと準備してきたよ、って感じの両チーム。見ててテンション上がった。実際のところ、ジェッツにショットガンって似合ってない気はするんだけど、短いパスとともにランが結構ゲインしていて、これはこれで面白かった。
 自陣45ヤードあたりで3rd.ダウン&1ヤードくらいになりQBスニークするまでずっとショットガンだった。このスニークはゲインできなかったけど、そのままギャンブルという気合の展開。ギャンブルは成功したものの、その後さらにドライブはできず、53ヤードFG失敗で終了。やっぱショットガン無理かなって印象。


 そしてここからペイトリオッツが怒涛の攻勢。最初のシリーズでランを多用したのはこのためだよとでも言わんばかりに長めのパス主体のドライブ。ジェッツ・ディフェンスが再び焦ってるような雰囲気で、パスラッシュが全然とどいていなかった。さらにDBがインターフェアとられてゴール前まで。そしてTD。
 本気で気合入れて準備した試合はこんなもんだぜふふん、ってベリチックの顔に書いてあるかのような。
 NYJ 0-10 NE


 ここまでの展開でスタジアムの観客のテンションも最高潮になっちゃってて、もうジェッツはすっかり飲まれてた。
 普通あんまり見られないディレイ・オブ・ゲームとか、どうしようもないパスミスとか、何もできない状態になって、さらにはパントまでミスしちゃうほど。
 それでまたペイトリオッツは敵陣32ヤードからの攻撃っていうチャンス。
 実際ここと次のシリーズで勝負が決まったような気がする。ジェッツもなんとか状況を打開しようと、1st.ダウンではCBブリッツを入れてサック。2nd.ダウン、ブレイディのパスミス。3rd.ダウン、短いパスは通ったもののファーストダウンには至らず。
 ここでペイトリオッツ、敵陣25ヤードでギャンブル。しかもブレイディの炎のQBスニーク。さっきサンチェスがゲインできなかったスニークに比べると気合の入り方が違う鉄砲玉スニークだった。なんか、この差はでかいなって思っちゃった。
 ギャンブルは成功、そのままタッチダウンまでいって、早くも NYJ 0-17 NE。


 ジェッツはその後なんとか試合を落ちつかせようとしたか、次のシリーズからはパワー・ラン中心に組み立てたけれど、3rd.ダウン&3ヤードとか1ヤードとかの場面でなぜパスを投げちゃうんだって疑問。パスミス多かったし。サンチェスはとにかくプレーを決められたとおりにやらなくっちゃ投げなくっちゃって状態になっちゃってた印象。前半は結局FG1本だけ。
 ディフェンスも焦りがあったのか、カバーミスなんかも出ちゃってさらにタッチダウンとられるし、すっかり全てが悪い方へ流れちゃってた。

 NYJ 3-24 NE


<後半>

 後半はジェッツのリターンから。点差は開いちゃったけど、ジェッツの個々の選手の集中がきれていなくて、7分以上のきれいなドライブ。ペイトリオッツ・ディフェンスも無理せず時間使ってくれるならいいなって雰囲気で、まだ大丈夫かもしれない、とりあえず僅差まではいくかもしれない、と期待したんだが。
 そのなかでサンチェスはプレーをこなすことに精一杯になっていたのか、プレーアクションを丁寧にして、そのままディフェンスを見ないで投げちゃったって感じのパスをインターセプト。さすがにこれで終了だなあってなった。


⇒SCORE