ドルフィンズ@ジェッツ


<前半>

 選手のショッキングな完敗からジェッツが、特にサンチェスが立ち直っているか心配だったけれど、ぜんぜんだめだめだった。
 ジェッツは最初のキックオフ・リターンで自陣45からの良いフィールド・ポジションを得たものの、パスが乱れててあっさりパント。というよりも、ドルフィンズインターセプトしそこねたって感じ。そして次のシリーズではきちんとインターセプト。確かにラインもパスプロがいまいちだったし、DBのブリッツには対応できていなかったみたいだけど、ラッシュ受けてファンブルしちゃうし、ちょっと散々な内容。
 得点は相手のファンブルで得た敵陣37ヤードからの攻撃でのFGだけ。
 敵陣でのギャンブルのときにはサンチェス下げてワイルドキャットってのがショックだった。前半最後のドライブでも、自分でスクランブルにでていればFG圏内まではいけたんじゃないかというところで、ディフェンスに囲まれてるレシーバーに投げちゃって失敗、結局パントだったし。どうも落ち着きがない。先週のダメージは大きかったのかな。


 しかし、そこで相手の不調につけこんで一気に得点できないのが心優しいドルフィンズ。とはいえ、インターセプトファンブル・リカバーで2シリーズ連続、敵陣42ヤードと26ヤードからの攻撃をもらったときにはさすがに合計10点取ったぞ。やればできるんだ(オフェンスだけでドライブするのは無理だけどね)。
 が、ヘニーにはもうあんま期待しないよモードに入りつつある様子のコーチ陣、ワイルドキャットは多用するし、浮かせたパスはほとんど投げさせてない。それが功を奏したか手堅い試合運びになった。それでもヘニーはサックされたときにポロリしちゃったけどね。

 MIA 10-3 NYJ


<後半>

 前半途中から振り出した雨の影響か、ドルフィンズ・オフェンスは後半にはなにもできなかった。ほんとうに、まったく、なにも、できなかった。あれ? ファーストダウンとったっけ? ってくらい。実際にいまプレー・バイ・プレーみたら一回しかとってないでやんの。
 それでも危ないことはせず、ディフェンスに頼ってどうにか耐えようという雰囲気はあったから、ゲームプランとしては進歩なのかもしれないけど。でもそこでハンドオフをミスしてファンブル・ロストしちゃうのがサービス精神旺盛すぎてドキドキしちゃうところだ。


 さて、ではその間、ジェッツのオフェンスはなにをしていたかというと、こちらもまた、なにも、できなかった。
 ランが出なくなってしまったのがつらかったろうけど、これだけ雨が降っててサンチェスの調子も悪くてパスカバーも上手くされてるのに、どうして奥に投げたがるんだろうという疑問も。でもそれくらいしか打開策がなかったのかなあ、と。短いパスを積み重ねてドライブしていくのは無理だったのかもしれない。
 一度だけ長いパスが通ってFG圏内まで進めたものの、ほかのドライブは全滅。サックされかけたところで無理やり長いパス投げてインターセプトされかけるという、ファーブおじさんの悪い癖みたいなもんまで披露しちゃったサンチェス。ベンチでも元気なく、みんなにも伝染しちゃったか次第にレシーバーの落球まで増えていって、最後までその流れが変わらずに終了。こりゃ先週の負けよりもダメージ大きそうだ。

 MIA 10-6 NYJ


⇒SCORE