ペイトリオッツ@ブラウンズ


<前半>


 元気はつらつにプレーするブラウンズの若い選手たちが見ていてとても楽しかった。
いきなりビッグリターンがあってFG、次のキックオフでペイトリオッツリターン・チームがミスしてボールを奪い、敵陣19ヤードからの攻撃は2プレーでタッチダウン。この最初の10点でかなり波に乗ったような感じ。
 ランもパスもLBの正面へのものがゲインできてたので手堅かったし、それでいて自陣38ヤードからギャンブルする思い切りも好き。トリッキーなスペシャル・プレーまで組み込んでくるのも良い。
ちょっと特定の選手に負担が偏っちゃってるような感はあったけれど、軸になりえる選手がまだ少ないんだろう。長いパスもまだまだ精度が低いけど、これからだろうし。


 ブラウンズはディフェンスもいきがいい動き。フロントは押されずランもださなかったし、セカンダリーもしっかりパスカバーできていた。LBは動きが大きくて変化のあるディフェンス。面白い。


 ペイトリオッツは10点のハンデをあげてしまった後、ディフェンスは比較的すばやく立ち直ったように見えたけれど、オフェンスの、とくにブレイディの不調が目立った。たしかにパスカバーは良かったんだけど、たまにレシーバーがあいていてもパスがずれることが多かったし、なんとなく投げ急いでいるような印象も。
 タッチダウンもはじかれて浮いたボールをレシーバーがキャッチするというラッキーなプレーからだったし、前半2ミニッツでもLBのゾーンにいくつかパスが通って、ディフェンスを読めるようになってきたかと思いきや、キャッチ後にファンブルとか、ちょっとペイトリオッツらしくなかった。

 NE 7-17 CLE


<後半>

 前半は最初の10点のハンデを除けば五分の試合だったけれど、後半はさらにブラウンズペースになった。
 ブラウンズのオフェンスはランが確実にゲインしていたし、プレーアクションやロールアウトからのパスの精度が高かったし、危なげない雰囲気。
 ペイトリオッツのほうはどうしても波に乗れない。ブレイディのパスも相変わらず悪いし、レシーバーもドロップが目立つようになるし。20点差をつけられてからノーハドル・オフェンスで一本返したものの5分も使ってしまって、ほぼ試合が決まった。さらにその後もブラウンズのオフェンスは止められなかったんだけど。


 ブラウンズのコーチ陣にとってはベリチックは本家筋にあたるようで、かなり意識してたんだろうけど、選手たちも本当に嬉しそうだった。こんな時期にゲータレードシャワーまでやっちゃうなんて。でもまとまってる良いチームになってきてるんじゃないかな。

 NE 14-34 CLE


⇒SCORE