コルツ@ペイトリオッツ


<前半>

 コルツはレシーバーがあききらない。早いタイミングの短いルートのレシーバーがあかなかった場合に、そこから変化をつけてフリーになれるレシーバーがいない。大きく回りこんでLBの後ろ、ミドルのあたりまで行ければ、そのレシーバーはフリーになれていることが多いけれど、いかにも時間がかかりすぎる。さすがのマニングも焦って投げ込んでいるような雰囲気。しかも手前にいるLBの頭越しに山なりのパスを投げなければならない。
 ミドルへのうかせたパス、一度はインターセプト、もう一度はそれで打開してタッチダウンまで。コルツらしくないほどリスクを取ってるが、他に方法が見つからないんだろうな。前半最後にペイトリオッツ・ディフェンスのタックルミスからロングゲインがあって、タッチダウンまでもっていけたのはラッキーだった。


 対するペイトリオッツのアンダーニース特化型オフェンスは余裕の展開。中のランでDLをコントロールできていたのに加え、LBの手前の短いパスの成功率が高く、そのためプレーアクションではLBの裏に大きくスペースができていた。もうコルツのLBてんやわんや。あまりとめられる気配がない。
 ゴール前までドライブしていくと、DBが上がってくるようになって思うようにゲインできなくなっていったんだけれど、反則して下がって逆にスペースができてやっぱりタッチダウンとか。結局前半だけでタッチダウンを3本。

 IND 14-21 NE


<後半>

 前半こてんぱんにやられたコルツ・ディフェンスなのに、後半に入っても何も変わらなかった。LBのブリッツ入れて動きをはっきりさせちゃったほうがいいんじゃないかとも思ったんだけど。
 そしてオフェンスでもマニングとガーソーンの意思疎通が上手くいかずにインターセプトという、やっぱり同じ展開。その間にペイトリオッツがTDとFGを追加。
 IND 14-31


 しかしここから風向きが変わってコルツに勢いが。
ディフェンスなんて相手にゆっくり攻めさせておけばいいんです、無駄に動くよりも後でオフェンスで取り返したほうがいいんです。とか最初っからずっと思ってたんじゃないかと思うような。
 まずペイトリオッツ・ディフェンスが少しあっさりと一本取られちゃった印象ではあったけれど、コルツのディフェンスの反則が見落とされてペイトリオッツはすぐにパントになっちゃった感じがあるけれど、次にはコルツがタイミングパス主体にしてるのをパッツ・ディフェンスがじっくり守りすぎたって雰囲気もあったけれど、ともあれ5分半で一気に3点差にまで追い上げてきたコルツやっぱりしぶとい。
 IND 28-31 NE


 そしてペイトリオッツ、3点リード、残り4:40、自陣15ヤードからの攻撃。なんとブレイディがLBを見落としてインターセプトしてくれってほどの危ないパス。珍しい。最後まで変化なくプレーし続けたコルツLBの我慢勝ちだろうか。と思ったけど落球。これインターセプトしてれば楽だったろうに。
 しかしパントに追い込んで、コルツ、残り2:21、自陣26ヤードからの攻撃。さっきのドライブから短いパスがリズムよく決まるようになっていて、このシリーズでもきれいにゲインできていた。
 が。最後にまたコンビネーションミスがでてインターセプト。終了。

 たぶん今年はもうレシーバーとマニングのコンビネーションで成立させるパスはできないってことだろう。先週まではタイミングパスだけで対応できてたけど、ペイトリオッツ相手ではそうはいかなかったと。つまりコルツはプレーオフには出られてもそれを勝ち抜くだけの戦力は残ってないってことになるんじゃないかなあ。
 IND 28-31 NE


⇒SCORE