人でなし同士のスーパーボウル!


スーパーボウルの組み合わせが決まった。
スティーラーズパッカーズ
で、こんな記事を読んでたら…

Super Bowl XLV: Steelers, Packers Similar Teams With Similar Styles, Same Roots.

そうだ、同じだ。鉄と缶詰。人でないところも同じだ。


パッカーズtwitterなどで缶あるいは缶詰と呼ばれるのは、1919年にCurly Lambeauがフットボール・チームを作ったときに、ユニフォームを作る金を、Lambeauが働いていた(当時セミプロチームだったらしい)Indian Packing Companyという缶詰製造会社に出してもらったことからきている。らしい。


では、チーム名あるいはマスコットが、人または生物ではないチーム同士の対戦は過去にあったんだろうか。
ということで、調べてみた。


まず現在のNFL勢力図。

ヒト類:11チーム


ひとでなし:16チームのうち…

陸の生き物:8チーム


海の生き物:1チーム


鳥類:5チーム


無機物:5チーム

無機物意外と多いよ無機物。これは期待が持てる。


では無機物同士のスーパーボウルはあったのか。


第1回、2回はパッカーズが出場しているものの、対戦相手はそれぞれチーフスとレイダース。酋長と侵略者。共に人間である。
第3回はジェッツ。無機物連続出場だ。しかし相手はコルツで、子馬だよね。マークだけじゃなくて名前も馬蹄だったらよかったのに。おしい。
第4回は初めての人間同士の対戦。酋長が北の海賊を打ちのめしました。第5回は心優しきカウボーイが子馬ちゃんのかわいさに負けちゃったのかな? しかしカウボーイは海の動物には容赦ないらしく、第6回はイルカを粉砕。しかしそのイルカちゃん、第7回8回と、酋長ではない一般インディアンと、北の海賊を超音波でやっつけました。シーシェパードの助力があったのかどうかは不明。


そして、第9回10回と鉄が登場。久しぶりの無機物。1970年代の鉄。まだ先進産業っぽい。強そう。相手は両方人間だった。海賊だろうがカウボーイだろうが人間なんて敵じゃない。鉄だもの。
鉄は第13回14回にも登場するが、ここでの相手はカウボーイと羊さん。羊さんじゃ鉄に勝てないよ。もこもこだよ羊さん。


その後しばらく、巨人ってどうなんだ空想上だけど一応生き物だよな、とか、バッファロービルってどうなんだどこまで史実に基づいてるんだ、とか、49ersのキャラクターのツルハシ持ってるオッサンださいなー、とかいうことはあったものの無機物は登場せず。


一気に第29回まで飛んで、電気ビリビリ的なものが登場、だが憤死。しかも対戦相手は人でした。続いて第30回に鉄、第31回32回に缶詰と無機物が次々登場するものの、相手は全て人間で残念。
タイタンはどうなんだ、生物扱いでいいのかこれ、神様だろ。でも相手が羊さんだからどっちでもいいや。


そしてまたしばらく無機物受難の時代が流れ、第40回と第43回にまたも鉄がしゃしゃり出てくるが、相手は共に鳥類。


というわけで、今回のスーパーボウルがはじめての無機物同士の対戦だと確認することができました!
やったぜ!僕らは歴史の証人だ!


(おまけ)無機物と有機物の戦い一覧

1)○缶詰 vs 人
2)○缶詰 vs 人
3)○噴射 vs 有蹄類
9)○鉄 vs 人
10)○鉄 vs 人
13)○鉄 vs 人
14)○鉄 vs 有蹄類
29)×電気 vs 人
30)×鉄 vs 人
31)○缶詰 vs 人
32)×缶詰 vs 有蹄類
40)○鉄 vs 鳥類
43)○鉄 vs 鳥類

無機物:13戦10勝3敗。
無機物つよいよ無機物。


※この記事内容を膨らませて卒論などにしたい方はご連絡ください。
パッカーズ缶詰の中身は肉だったから無機物とは言い切れないという意見には耳をかしません。