スーパーボウルにダラスいってきました(1)チケット入手編


 スーパーボウルいってきました。
 フットボール好きな人の中には「そのうちいこう」って思ってる人もたくさんいると思います。僕もそうだった。でもずっと日本に住んでいると、チケットとかのことになると情報が少ないのもあり、試合自体は週末とはいえ太平洋を越えていくには連休を作らなければいけないなんて障害もあり、なかなか踏み出せないというか、いつかそのうち…の気持ちだけがずっと継続してしいるだけでした。
 が、この2年ほど日本からでてなかった旅行したいウズウズ感を、なんか連休とれそうムードが後押しして、さらに円高が背中を突き飛ばした、とでもいうような「今年がチャンス!」気分がはじけてしまって、いけるもんならいってやろうとなかば決心したのが、レギュラーシーズン最終週くらいのことでした。
 そしてそこから、なし崩し的にいつのまにやらいく方向に気持ちが固まっていて、たけーんだよちくしょー!といいながらチケットをポチって、ついにはるかダラスくんだりまでスーパーボウル見物に出かけていったのでした。


 しかし意外とスーパーボウル現地関連の情報って少なかった。特にチケット関係。日本にいながらもろもろ手配するって部分とか。そこで、そのうち行こうって思ってる人の何かの参考になる部分もあるかと思い、旅行にでる以前のことから書いてみます。


 チケットは手に入ります。ただし、定価で買うには出場チームか開催地かとの普通じゃないコネが必要な様子。まあそんなものは現実的に考えて無理なのでチケット屋を利用するしかない。
「superbowl ticket」とかググると、チケット屋のサイトがたくさん出てくる。チケットも各種たくさんある。決して入手が困難なわけではない。FBIが逃亡中の犯罪者にチケット送ったら大勢のこのこ出てきて一気に逮捕できたとか、大金持ちはクルーザーとでも交換するとか、そういう伝説が一人歩きしていて買えないもんだって思い込まされてる感もあるけれど、実際はチケット屋で買える。高いけど。まあ、そこが問題なんだけど。


 まずチケット屋のサイトをいくつか見てみて、FAQとか読んで、ひとまず問い合わせのメール送ってみた。気になって探りをいれたのは、それぞれのチケット屋の、
 1.値段(安い方がいいし)
 2.支払い方法(カード使えれば問題ないが)
 3.受取方法(日本まで送ってくれるのか)
 4.信頼性(偽チケットとかシャレんならん)
 といったところ。


 で、チケット屋は3種類に分けられると判明。
 A)チケットを買い取って在庫を持って転売するタイプ。
 B)委託販売なので在庫は持たないが、配送などは店が中継するタイプ。
 C)店は単に集客力と決済手段を持っているだけで、配送もチケットを売る人がやるっぽいタイプ。
 で、最も信頼できそうなのが(A)。チケットも現物を確保しているし、すぐに日本まで送ってくれる。ただし高い。(C)のタイプの店はちょっと信頼できない、というか問い合わせてもチケット持ってる奴によるから詳しくは後ほど、みたいな返答がくるので面倒だし、今回は除外。
 ならば(B)で十分に信頼できてチケットの受け渡しもスムーズならば、値段との兼ね合いからこのタイプで行こうと決めて詳しく問い合わせてみた。


 最終的にこの2つのチケット屋に絞った。
 http://www.gotickets.com/
 http://www.vividseats.com/


 サイト上での値段表示では、gotickets.comの方が2割ほど安かったんだけれど、見積もりをもらうと店の手数料を加えた総額は結局ほぼ同じだった。
 ちなみにお値段は、最も安いアッパーデッキの角のところで2000ドルくらいから(手数料含む)。
 次に安い第2集団が、アッパーデッキの真ん中あたりなど(2600ドルくらい)、確かにプレーは見やすいだろうけど、どうせ現地にいたら冷静にアサイメント見たり考えたりできるわけがないと予測。
 ということで、第3集団、エンドゾーン前の席にする(2900ドルくらい)。一階席になる可能性もあるけど、たぶん2階席だろうなって部分(大体のブロックだけの表示で、詳しい席の位置は受け取るまでわからない)。縦方向だし見にくいだろうさ。でもフィールドに近いんだよ、とりあえずそれを第一に考えよう、と。


 で、一応vividseats.comで申し込みを済ませると、保留扱いになった。
 あれ? 保留? チケット保持者に確認とかするのかな。って思ってたら、折り返し電話がきてた(気づかなかったんだけど)。留守電にメッセージが入っていて、正式な申込書兼契約書を送るから書いて返信してね、と。
 同じ内容のメールもすぐにきていて、それに契約書が添付されていた。素早い。これなら信頼できそうだな、ということで、このままvividseats.comの方でいくことに決定。


 この時点で自分の情報やカード番号などもサイトのフォームから送信しているんだけれど、スーパーボウルっていう値の張るチケットだからということもあるだろう、ネット上のカード決済は実際はサインしてないので法律的にグレーとかいう話もあって、後から客が支払わないとかいい出すとわりと面倒なことになるらしいし、そういうことの対策もあるんだろう、契約書に自筆のサインも求められていた。アメリカだなあ。
 ちなみに、このチケット屋はサイト上でライブチャットができて、気になったことはリアルタイムで気が済むまで聞けた。手続きの手順とか、送る身分証は日本のでいいのかとか、チケット受け渡しの場所はどうなるんだとか。
 スーパーボウルは特別なのでチケットを先に日本まで送るのはできない、臨時の専用ブースをダラス市内に設置するからそこまで取りにきてね、といわれたけれど、まあF1のときもそうだったし(あっちは全部主催者の直販だけど)、いってみてチケットがないなんてこともあるまいという印象だったので、そこは良しとした。


契約書はこんな感じ。


 契約書をプリントアウトして、自筆で書いて、スキャンして送り返す。ついでに決済に使ったカードと身分証明書も。
 すると、サイト上の表示が「pending」から「confirm」に。ひとまずOKらしい。さらにその2日後、チケット・ホルダーから会社にチケットが届いたのか、カード決済が確定したのか、表示は「completed」に。


 このようにして、1月15日には、もう後戻りできないところまで自分を追いつめたわけです。値段的に胸に引っかかるところは大いにあったけれども、自分を言いくるめて目を瞑ったわけです。こういう風に「一生に一度だし」って言い訳ができちゃうから値段も高騰しっぱなしなんでしょうね。
 まあその後はチャンピオンシップゲーム含め、ニュース含め、プレビュー含め、スーパーボウル行くんだぜ(ニヤニヤ)って気分で見られるっていう、普段と別の楽しみもありましたけども。