スーパーボウルにダラスいってきました(6)前半。スティーラーズ・ファンとの無言の戦い。


 さていよいよはじまりましたスーパーボウル
 国歌斉唱中は、あれ?って空気が流れかけてた気はしましたが、とくに声高に間違いを指摘する人はいませんでしたよ。それよりも、飛行機飛んでくときだけ屋根あけてほしかった。


 ともあれ、キックオフのプレークロックはモニターでカウントダウン!


 PITのリターンから。
 最初のシリーズは簡単に止めて、パントリターンで。

 ってとこで、おいおいシールズたん!

 パントリターナーの邪魔しちゃって。
 ラッキーボーイになるはずが、なんか危なっかしいスタート。こわいこわい。


 そしてGBの最初のシリーズ。レシーバーたち、あいかわらずのドロップぐせ。

 それよりも、このプレー!


 いったと思ったよ。立ち上がったよ。両手あげたよ。
 結果、
 俺、ぽつーんってなったよ。ちょっとはずかしかったぞ。

 基本的にアメリカ人も一般的にはそこまでフットボールに詳しいわけじゃないらしく、プレーの結果が見えてから、それに一喜一憂するリアクションをとるような感じの人が多かった。日本のおっさんたちの野球に関する知識くらいのものだと思う。ピッチャーが投げた瞬間に、そこはダメだ! って言うような人、そんなにはいないでしょ。
 だからこのプレーでも、完全にレシーバーが抜けて、パスがいい感じで飛んでいって、こりゃいくでしょ!って立ち上がったのって各ブロックに数人ってところで、大体の人たちは、ん〜? パスだね〜? って感じでみてた。
 だから、立ち上がった数人、ぽつーんって。

 でもその後モニターでリプレーが流れたとき、
 あー、なるほどね、そうだったんだ、おまえ、わかってたんじゃん、
 みたいな感じに周りがなってくれたので恥ずかしさも消えたし、こいつは見慣れない東洋人だけど大丈夫みたいだって雰囲気になったのでその後の振る舞いがとても楽になった。
 いや、そんなことはどうでもいいからちゃんと捕れよ。


 ついでに周囲の客状況を。
 なんとスティーラーズのジャージを着てる6人に囲まれる状態になってしまってました。

 でも右側のカップル風白人壮年&中年男性二人組はとても穏やかで、その前の黒人男女カップルもスーパーボウルの雰囲気を楽しんでるよーって感じで、スティーラーズのジャージは着てるけれども特にどちらかのチームに思い入れがあるわけでもなさそうだった。
 前の席の白人青年が推定190センチオーバーの長身で、立ち上がるとけっこう邪魔だった。でも、フットボールのルールもいまいちわからないって感じらしく、隣の友達らしき黒人青年に説明してもらってるんだけど、そっちもまた若干よくわかってないらしい解説。でもおかげでほとんどずっと座っててくれたし、なんか買いに席にいない時間もながかったので見やすかった。

 問題は左隣のおっさんだ。うるさい。声がでかい。

 スティーラーズが良いプレーすると騒ぐ。自然とこっちはパッカーズが良かったときに大げさに喜んでみせることになる。もうね、GBへの応援の半分以上は、このおっさんにプギャーしたいってとこから生まれてたね。
 そしてときどき振り向いてハイタッチを求めてくる2つ前の席のパッカーズ・ファンのおっちゃん。いいひと。
 どうも異なるチームを応援する奴には基本的に声をかけないって雰囲気ができあがってて、でもフィールドへの応援はつまり隣のあんちくしょうへのメッセージにもなっていて、鏡を介したゼスチャーゲームのような不可思議なコミュニケーションができあがっていた。

 それに対する我が戦友、パッカーズ・ファン。まあ今日だけのお友達だけどな!


 さて、試合は、次のPITの攻撃も止めて、
 さっきポロリしたネルソンがこんどは覚醒、タッチダウン
 GB 7-0 PIT
 そして次は#36ニックさんがいきなりのINTリターンTD。
 GB 14-0 PIT
 昨日シャツ買うときに#37にしようか#36にしようか迷ったんだよなー。でも#36にしたらきっと名前はBUTLERにしてただろうけども。


 次のPITの攻撃、ベンが足痛い、みたいな仕草をする。
 痛がった後はスクランブル、絶対。とか言ってたら本当に走りやがって、ほんとロスリスバーガー演技派。
 そのPITはFGを決めて、それからしばし膠着。
 そしてドライバーが壊れる。
 さらにGBディフェンスがじわじわ進まだしちゃったなーって雰囲気になってきたんだけれど、ここで2つ目のインターセプト

 これは実際のところよく見えなかった。真後ろから見ることになってたプレーだったし。でもシールズたんがしっかりカバーした前にもう1人が入り込むっていうきれいなカバーでのインターセプトでしたね。

 確かにプレーが始まってからごちゃごちゃってなってしまうとスタンドからは見にくい。でもプレー開始前のシフトとか選手の入れ替わりとか、テレビでは映らない部分はよく分かる。
 このプレーなんて

 ポラマルが妙にわざとらしくCBとスイッチしてするするとレシーバーの前に行くもんだから、
 ポラマルブリッツくる!ぶりっつぶりっつ!
 とか、テレビとは違う部分も見えた。
 そんなことをしているうちに、GBレシーバーたちのドロップぐせも収まったのかきれいにタッチダウンを追加。実にGB 21-3 PIT。予想外の気持ちいい展開。むしろもうちょっと良い試合になればいいのに、とか考えちゃったくらい。

 しかし、そんなことを考えた自分を責めたくなるような状況がこれからやってくるのです。

 前半残り2分くらいからのPITの攻撃。
 シールズたんが抜かれた!

 読み違いっていうか、功を焦ったんじゃないかというようなやられかた。
 しかもなに、壊れたの? おいおい。。。ってことに。

 さらに次のプレー、この素晴らしいカバーの結果、ウッドソンが壊れる。


 おいおい、どういうこっちゃ。ドライバーが壊れたのよりずっと痛いぞ。
 そのままなし崩し的にタッチダウンとられる。前半最後にいやーな感じで後半突入だなー。7点は避けたかったなー。
 GB 21-10 PIT


 などと考えていたものの、その直後のPITのキックオフがタッチバックになったのを見てすぐにトイレにいって、ハーフタイムショーが始まるまでに席に戻ってこれたことですっかり大成功!って気持ちになって、ビールまで買っちゃったんだぜ。

 こうはんへつづく。