6.フットボール酒場開店のための初期費用と資金集め計画


 前回までで、フットボール酒場についての考えや方向性などは書けたと思うのですが、ここからは多少事業計画っぽく、金額などをだしていこうと思います。


◆まずは初期費用。開店までの費用です。

項目 内容 金額(万円)
法人設立費 25
店舗取得費 前家賃 30
保証金・礼金 150
仲介手数料 30
機材 メイン・スクリーンとプロジェクター 15
パソコン(5つ) 40
サブ・モニター(4つ) 20
オーディオ関連 5
ケーブル類など 5
備品など テーブル・椅子 30
内装 30
キッチン 50
初月コスト 飲み物仕入 40
食べ物仕入 50
人件費 70
合計 590


 それぞれについてですが、

○法人設立費
 開業当初は個人事業でもかまわないのですが、できれば共同経営という形を取りたいので、わかりやすいように法人を先にたてることを考えています。そのための費用です。

○店舗取得費
 店舗については、こちらのモデルで考えています。12〜15坪くらい、場所は新宿か渋谷あたりの、その地域では一等地とは言えないくらいの手ごろな物件、という感じで。

○機材
 備品・内装とまとめてもよかったんですが、店の特徴となるものであり、また金額も大きくなるので独立させました。こちらのモデルのとおり、大きなスクリーンを一つ正面に、他に小さめのモニターを各テーブルとカウンターに。

○備品など
 内装とキッチンについて。キッチンは水まわりやガス台程度は残っている物件を想定しています。

○初月コスト
 詳細はランニングコストについての記事で書こうと思いますが、最初の月の人件費と、食材仕入れの変動費、飲み物はバーに並べるため通常の仕入れ金額よりも多めになっています。

 それで、合計が590万円。


◆資金集め

 この費用にあわせ、1株1万円で600株を発行します。僕が300株引き受け、残りを共同経営していただける人たちに買ってもらいたい。それで資本600万円を集めます。
 そうなれば公的機関からの借り入れも可能になるでしょうから、200万円ほどの負債を持ちます。これを当座の営業資金および初期費用の不足分、特に保証金など膨らみそうなものに充当します。


 もともと潜在顧客の多い一点に特化した業態ですから、それほど良い立地が必要でもありません。また、特徴がはっきりしている店舗なので、強化すべきところもわかりやすく、資金の使い方が効率的にできるでしょう。
 そのため、これだけの資金があれば、豪華な内装で良い立地でとはいきませんが、ひとまず必要な店舗はつくれるだろうと思います。まあ現実的な金額って感じではあるかな、と。