アメリカ代表の選手たちは活躍の場を用意されていないよね。マイナーリーグほしいよね、という話。


ワールドカップは順当にアメリカが優勝しましたね。
しかもアメリカ50-7カナダという一方的なものになってしまいました。まあそれは勝負の流れというか、実際の力の差よりも大きなスコアになってしまったようには感じますけれど。


試合はまず、開始からアメリカが十分に時間を使って1本TD。そのドライブでも、ゴール前まで攻め込んだアメリカにホールディングがあり、1st.ダウン18ヤード to Goalという、カナダにとっては食い止めるチャンスもあったのですが、カナダはそれをフェイスマスクの反則でつぶしてしまっての失点でした。
とはいえ、日本戦でも殴り合いを制したカナダですから、同じような展開になることを期待したわけです。お互いに1本ずつパントを蹴りあってからのカナダの攻撃、ゴール前まで攻め込んで、これでまず同点だな、というところでファンブル

なんかここですでにカナダはガッカリきてたように見えましたね。
そして次のシリーズでアメリカが得点、さらにその次ではカナダが自陣深くからのパントで自らセーフティーを選ぶというビックリの展開。2本差で負けてんだぞ。
で、セーフティー後のキックオフでアメリカが良いリターンをして、これでみんなが「終わったな」と感じてしまったわけです。第2Q残り3分半、早すぎる幕切れでしたね。



とはいえアメリカ代表は前回よりは少し強かったんでしょう、たぶん。選考対象となる人たちは変わりないけれど、しっかり情報を集めてから選んだ、というくらいの差なんでしょうが。
それでもこれだけのチームがつくれてしまうくらいに、アメリカのフットボール競技人口は厚いんです。
が、それを十分に活かせていない。
それはNFLに、MLBでいうマイナーリーグのようなものがないからです。だから今回のアメリカ代表のような人たちも普段はバラバラ、いろんなところでプレーして、あるいはプレーをあきらめたりする。ギリギリのところの才能をすくい上げられてないんですね。
これ、プロ・フットボール選手という夢をばっさりと諦めさせられてしまうアメリカのフットボーラーたちもかわいそうですが、日本人選手にとっても、段階的により高いレベルでプレーするという機会が用意されていないってことですよね。
いきなりNFLは無理でもマイナーリーグがあれば、まずそこで経験を積んでレベルを一段階上げることができる。X LEAGUEまるごと交流する、なんてこともできるかもしれない。日本だけでなく、今回ワールドカップに出場した国の選手たちみんなに言えることじゃないかな、と。


NFLヨーロッパみたいな、アメリカ国外でやるのでもなく、シーズン開催期間が違うのでもなく、そのままマイナーリーグ。そういうのがほしい。レギュラー・シーズンの試合を増やすっていうなら、マイナーリーグから良い選手をシーズン中に引っぱり上げるっていう、実質的な登録選手枠の拡大も必要でしょう。
NFLマイナー、なんでないのかなー。